2次調査―戦国時代の台所?―

ロープウェー乗場の北側には豊かな自然に囲まれた平坦地がありますが、この地に岐阜市出身の加藤栄三・ 東一両画伯を記念して美術館が造られることになりました。かつて野外音楽堂があった場所です。1988年、 この地で岐阜城千畳敷遺跡の 2次調査が始まりました。

調査では戦国時代のカマドや鎌倉、室町時代の地鎮遺構などが姿を現し、 予想もしなかった6~7世紀の古墳もみつかりました。調査結果はこの地が古くから、人々に利用され続けていたことを示してくれたのです。

 戦国時代のカマドは石囲いで3つありました。床には10cmほど炭化物の層があり、 使わなくなる時に儀式を行った形跡が残されていました。カマドの存在はこの場所が台所であったことを示すものです。 信長の食事を作っていたのでしょうか?

 カマドは現在、美術館内に移築復元されて展示公開されています。

カマド・石敷

 

 

 

カマドと石敷き遺構

 

 

2基のカマド

 

 

 

2基のカマド 手前が焚き口

 

 

地鎮遺構

 

 

土師器の皿の中に銅銭5枚が入っており、さらにその内外に炭化した穀物が集中して見つかりました。 鎌倉~室町時代の地鎮めの儀式に使われたものと考えられます。

 

古墳

 

 

2次調査では6~7世紀の横穴式石室の円墳も見つかりました。石室の全長は7.2mで主にチャートを石材に使っていました。