発掘調査中間報告 記者発表その2 B地区

B地区―上段で石垣と水路に囲まれた区画を確認。建物が存在か?
主な検出遺構:石垣、石組み溝

・ 敷地の東側、南側で石垣を、西側で川原石を詰めた石組みの溝を確認。

・ 南側の石垣には裏込めに川原石が多用されているが、山から流れる水の排水を意識した構造と考えられる。

・ 上段の石垣と溝に囲まれた部分に建物跡がある可能性が高い。

 B地区模式図

B地区の模式図です。右が山側に、左がC地区側になります。

石垣は南東部を中心に見つかりました。石垣と水路に区画された中には建物が存在する可能性が高いですが、礎石など直接的な遺構はまだ確認できていません。

 

B地区東側石垣

東側の石垣です。崩れており下方部分しか残っていませんが、本来は4,5段分存在していたようです。山側の土留めとして機能したのでしょう。これより東側には平坦な場所はないため、ここが居館の最奥部にあたると考えられます。

B地区南側石垣と岩盤

南側の石垣です。左側(東側)に向かって高くなっています。こちらの石垣の裏には川原石が詰められており、東側の石垣とは作り方が異なります。すぐ後ろに岩盤があるため土留めとしてではなく排水を意識した構造と考えられます。

B地区石組み溝

石組みの中に川原石が詰められた溝です。手前の川原石は岩盤に平行しており、上から見るとT字状になっています。南側の石垣と川原石の続きになっているようで、山側から流れてきた水をこの石組み溝で谷側に流したと考えられます。建物の雨落ち溝の構造によく似ていますが、現段階ではそこまでは特定できていません。溝の左側に礎石が2基ありますがこれはB地区下段の建物との関係が注目されます。2基しかないのかどうか、周辺をさらに確認する予定です。

 

下段では昨年、礎石と壁土を確認しており、蔵か茶室等の建物を推定しましたが、上段にも建物があったと考えられることが分かったため、下段についても改めてその性格を再検討する必要が出てきました。